特別な才能は持たないが、その人柄のもとに多くの知将勇将が集結した。
人は殺し合うのではなく、対話によってわかり合えると信じて疑わない。
乱世にあって掲げた理想を貫こうとする、良く言えば一途。悪く言えば夢想家。

「この大陸を平和にするためには……誰かがやらなくちゃいけない事だから」

生真面目な性格で何事にも固い規律を求めるのは、劉備と対照的。
性的なコトにも強く反発するが、それは興味と羞恥の裏返し。
可愛いものや人も大好きだが、「らしくない」と強く自分を律している。

「我は関羽！ 劉玄徳の第一の妹にして、姉を守る剣である！」

体格といい、大食いなところといい、軍でのポジションといい、曹魏の許緒（季衣）とは犬猿の仲。

「我が名は張飛！ 燕人張飛！ ここを通りたければ、鈴々を倒していくのだ！」

無類の酒好き、そしてメンマ好きであり、
唯一これを奪われた時にだけ、豹変した姿を見せる。

「この趙子龍、生まれてこの方後悔というものをしたことが無いのでな」

非常に正義感が強く、義理堅く、芯の通った熱血漢。
曹操との戦いで母を失い、当主となってからは常に気を張り続けていたが、
劉備軍に参加してからは、本来の乙女らしいところも見せるようになってきた。

「我が名は錦馬超！ 五胡にも轟くこの名前、恐れぬのであればかかってこい！」

豊かな経験と包容力から、公私様々な面で皆に頼られている。
魏延（焔耶）や黄祖と共に、荊州の有力者・劉表麾下の武将だったが、
劉備に領土が譲られるのに伴って蜀軍へと参加することになった。

「……さて。敵部隊を制圧したら、他の所の援護に回りましょうか」

自分に自信を持てないことから、優柔不断になることがあり、
確かな知謀をまだまだ活かし切れていない。

「はわわ、ご主人様、敵が来ちゃいました！」

極度の人見知りで恥ずかしがり屋。
しかし腹をくくったときには、諸葛亮以上に的確で非情な決断も出来る。
引っ込み思案ではあるものの、年頃らしく、性的なコトには興味津々

「あわっ……れ、練習してからで、いいですか？」

常に徳利を持ち歩き、もはや酔っていないときの方が珍しいほど。
基本的に軽薄なことばかり言うのだが、不思議とそれが後押しになる。
巨大な鉄塊を射出する、豪天砲という特殊な武器を使用する。

「遊びと戦の区別もつかぬ童よ。可愛らしいものではないか」

心底劉備に惚れ込んでおり、劉備のためならばと過激な行動に出ることも珍しくない。
腕は確かだがまだまだ荒削りで、戦場で辛酸をなめることも多いが、不屈の闘志で日々成長を続けている。

「我を倒せる者はいるか！」

体格の割にはすぐれた武勇を誇るが、それでも馬超らには一段劣ってしまう。
そこを機転で補って戦果を挙げてきた。魏延（焔耶）とは、イマイチ反りが合わない

「ここにいるぞー！」

長姉をはじめとして、突撃狂ぞろいの馬家の中で、自然とその調整役をするようになっていた。
特に兵站は馬休の担当であり、劉備軍と合流した後も、その役目を続けている。
文句を言いつつも、本当は頼られるのも悪くないと思っている。

「その相手、私たちが引き受けます！」

百合も八百一もいけるクチで、思うままエロ妄想をまくし立てては、
二人してキャッキャとはしゃぐ、まさに現代っ子。
とにかく奥手な姉たちをプロデュースしようと、お節介を焼くことも。
一方で馬家の娘らしく、馬術も槍術も並外れた技量を持つ。

「ご主人様ー、よしよしして慰めてー……」

裕福な商人の娘に生まれたが、それにあぐらをかくことなく、
自らも一旗揚げようと糜芳（電々）と共に各地を旅していた。
好奇心旺盛で何にでも首を突っ込み、場を引っかき回していく。

「雷々たち、ご先祖さまみたいに、どかーん！ って大きい事をしようと思って、お家を出て来たんだよ！」

姉とに比べてやや天然で、ドジっ子気質なところがあるが、
常に前向きでめげないところは変わらない。
人と仲良くなるのが得意で、甘え方がとっても上手。

「ねえ、お兄さん。お兄さんも電々たちが一緒の方が嬉しいよね？ ね？」

任務に忠実で、隠密行が得意。
他国へ密偵として潜入したり、離間の計など妨害工作を担当する。
普段は穏やかで物静か。皆から頼りにされるお姉さん。
他人のことにはよく気がつくが、自分については比較的無頓着なところがある。

「桃香様やご主人様のお役に立つことが、私の喜びです。一切の遠慮をなさらず、お望みのままにお使いくださいませ」

優しい劉備（桃香）や楽しい張飛（鈴々）のことは大好きだが、厳しい関羽（愛紗）のことはちょっと苦手。
この事実に、関羽は密かに苦悩しているという……。

「やだやだーっ！ごしゅじんさまは璃々といっしょなのっ！」

治世に興味が無く、ただ美食に耽るだけの毎日。
好奇心は人並みにあるが、人並み外れた世間知らずのために、
周囲を振り回してしまうことがとても多い。

「この世には面白いことがいっぱいね」

乱れた国を、頼りにならない姉に代わりなんとか立て直そうとしている。
まだまだ経験も見識も足りていないが、努力を続ける健気っ子。

「自分で、何かをしようと思ったから。だからいろんなことが起こる……のだと思います」

おっとりした外見だが、腹黒さは天下一品。
あえて霊帝に情報が行かないよう操作し、何も知らない霊帝を愛でる日々を続けている。

「ぐぬぬ……空丹さまのお膝で泣くだなんて……私でもしたことがないのに……ギリギリ……」

手段が強引だという自覚があり、恨まれるだろうことも承知しているが、
それでも断行できる芯の強さを持つ。

「私たちの目的は、敵対者を皆殺しにすることではありません。病んだ臓腑を除き、国を正すことです」

董卓のためならば、その夢見る世のためならば、いくらでも冷酷になりきることが出来る。
ほぼ全身ツン成分で出来ており、心を許すのは、董卓が認めた相手だけ

「もう我慢なんてしてる場合じゃない。迷ってる時間はないんだよ」

無口・無表情で何を考えているのか伝わりにくいが、
賈駆（詠）同様に、董卓（月）のことは常に気にかけている。
戦乱の世で大量に発生している捨て犬や捨て猫を集めて保護しており、
これ以上同じ境遇の動物や人を増やさないためにというのも、戦う理由のひとつ

「……ごはんが、ない」

精一杯自分を大きく見せようと張り切っているが、空回りすることも多い。
経験不足は否めないが、頭の回転は悪くなく、心身共に成長中というところ。

「イヤです！ ねねは、もう恋殿から離れないのです!!」

武人としてはエリート街道を進んできたが、
その反面女としての幸せとは縁遠い人生だった。
最近、年齢と共に増してくる焦りを持て余している

「私も漢の禄を食んだ身……逆賊を相手に、容赦などしないわよ！」

将として取り立てられる以前は塾の講師をしており、
門下生には劉備（桃香）や公孫賛（白蓮）などがいた。
ほんわかと穏やかな風貌で、皆にも先生と慕われている。

「一人一人が正しい知識と正しい力を得る、真の平和はその上にこそ訪れると思うの」

自信家でお嬢様気質。常に自分が最も目立っていなければ気が済まない。
曹操（華琳）とは幼馴染みの関係で、何かと共通点があるため、目の敵にしている。

常時ハイテンションで、とにかく他人の話を聞かないが、
裏表の無い性格は部下たちから愛されている……のかもしれない。

「待っていなさい……逆賊はこのわたくし、袁本初が華麗に雄々しく討伐して差し上げますわ！」

お祭り好きの性格で、袁紹（麗羽）ととてもよく気が合い、主従の枠を超えて毎日楽しく騒いでいる。
また顔良（斗詩）は自分の嫁だと公言している。

「安心しろって。斗詩は、あたいが世界一幸せな嫁さんにしたげるからさー」

陣中の時間の大半は、暴走する袁紹（麗羽）や文醜（猪々子）の舵取りをすることに費やされる。
心労は感じるものの、一方ではそんな奔放な彼女らを見ているのが楽しいとも感じている。
大陸の制覇にはさほど執着はない。

「あの、すいません、文ちゃん、特に悪気があるわけじゃなくて……」

袁紹（麗羽）に恩を感じ、天下取りのために日々献策に勤しんでいる。
しかし相変わらず人の話を聞かない袁紹、作戦を無視され、振り回されるばかり。
顔良（斗詩）と共に心労を募らせているが、それにもめげず、諦めず、頑張り続けている。

「もちろん、ご命令なら行きますが……麗羽さまが私の言うことを聞いてくれた試しなんて、うっ、またお腹が……！」

真面目で勤勉、実直。政治も軍事も優秀で、無難以上にはこなしてみせる。
しかし自他共に認める華の無さが最大の悩みであり、
思い詰めるあまりどんどん悪い方向へと考えてしまうのが玉に瑕。

「……お前の私の評価はどうなってるんだ？」

敵のいない温かな地で、毎日楽しく賑やかに暮らしていた。
しかしあるとき、美以は思った。
領土がいっぱいになれば、美味しいものも楽しいことももっといっぱいになるはず！
そんな単純な考えから、南蛮軍は大陸への侵攻を開始した。

「にゃーっ！ おいしいものも、たのしいものも、ぜーんぶみぃたちのものにゃ！」

いつも好奇心いっぱいで冒険している。
他の南蛮兵ともども、あんまり細かいことは考えず、
大王と一緒に毎日楽しいことを探している。

「みんなおどるにょ！ もっとおどるにょー！」

いつもハラペコ。おにく！
イヤなことがあっても、お腹いっぱいになれば大抵忘れる。

「ごはんがなかったら、おなかすいちゃうにゃ!!」

いつもぼーっとしていて、起きているのか眠っているのかよくわからない。
でもなぜか、いつも美味しいところにいる。

「……ふああぁ～……にゃむにゃむ……」